おはようございます!関東地方は毎日冬晴れの良い天気が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしですか?御承知の通り、お正月早々からインフルエンザが大流行しています。皆さんの周りでも、すでに何人かの方がかかってしまっているのではないでしょうか?一般のお仕事はもちろんのこと、中、高、大学の入試もすでにスタートしておりますし、何と言っても今日、明日はセンター試験です。何とか移らないように、体調を崩さないように、と心配するのは無理も無いでしょう。何せ、今週は中学生以上の発熱患者の7、8割はインフルエンザという状況ですから。
 そこで、インフルエンザの感染を防ぐにはどうすれば良いか?世の中には絶対ということはありませんが、リスクを減らすということを考えましょう。以下箇条書きにします。今までもお話しした内容が含まれますが、復習のつもりでお勉強しましょう。
1:人になるべく会わない。特に不特定多数の集まる場所への立ち入りを避ける。
2:電車、バスなど公共交通機関の利用は必要最低限にする。できるだけ混まない時間帯に乗車する。時差出勤も考慮する。
3:買い物には時間をかけない。
4:帰ってきたらきっちり手洗い。消毒も考慮。顔も洗った方が良い。
5:うがいは無意味、マスクも近接防御の意味しかないので、外出時のマスクは満員電車に乗る人以外意味なし!病院待合室のマスクも意味なし!
6:試験、結婚式など人生の重要イベントを控えている人は、1週間程度タミフルを予防内服する。ただし健康保険の適応にならず、自費になることを了承のこと。
7:元気な人でもあっさりかかってしまう病気なので、かかっても気にしないこと。自己管理なんて言ってる人は、残念ながら教養と思いやりの両方が欠けているのです。愚か者だと思って相手にしないこと。

とにかくどこに感染者がいるか分かりません。他人との接触は必要最小限にします。自分は軽い症状で、熱も出ず、検査にも引っかからないけどインフルエンザなんて人は、実はたくさんいます。「インフルエンザピラミッド」と言う概念があり、かかった人すべての人数を図で表すと、かかっても軽症で、熱もなく、日常生活も遅れるレベルの患者がピラミッドの一番下の部分であると言うこと、つまり一番多いと言う事なのです。なお、ピラミッドの頂点、一番少ないのは死んでしまった患者の数です。ですから、買い物は手短に済ます、映画鑑賞は避ける、図書館も危ない(風邪や胃腸炎が少し良くなったからといって子供を連れてくる親はたくさんいます)、予備校、塾も必要最小限の利用にする(受験生には難しいかも)、満員電車では何にかかっても仕方ないと諦める(バスも同様)など、真面目に考えればきりがありません。どれだけ感染を避ける必要があるのか、冷静に考えましょう。ちなみに僕は映画、図書館は避けます。電車は元から乗りません(通勤不要なので)。ただし、僕の場合は仕事が最大の感染リスクですので(笑)!
家庭内では感染者がマスクをしましょう。換気をまめにしてください。向かい合わせでの食事は避ける事、クシャミや咳で大量のウイルスを飛ばすからです。射程距離は大人で2、3メートルは有りますのでまともに浴びます。鼻をかんだティッシュは蓋つきのゴミ箱に捨てましょう、乾燥するとウイルス粒子が空気中に舞うかもしれませんから。うがいカップなどの共用はもちろん禁止、寝室は別にしましょう。
 それでもやっぱり移ることは多いので、ある意味諦めが肝心です。新型インフルでは有りませんので、命が取られるわけでは有りませんから。今の日本人は過剰反応しすぎです。こんなに「ビビる」のは少々冷静さを書いています。いいですか?タミフルが発売されたのは21世紀になってからです。それ以前の人類は滅亡してますか?あなたの周りで、どの位の人が昭和の時代にインフルエンザで亡くなっていますか?高齢者が5000〜10000人死亡した年は確かに有ります。インフルエンザ脳症で亡くなった子供さんも、年に100人位いた年もあったでしょう。しかし、軽症者も含めると毎年人口の20%は感染していると言われています。これは海外での研究報告ですが、無作為に選んだ人から血液検査を行い、前年のインフルエンザウイルスの抗体の存在を調べると、ワクチン接種の有無にかかわらず、抗体を保有している人が被験者全体の20%以上いたのです。つまり、ウイルスが体内に入り、感染して(インフルにかかったという事)、免疫細胞が抗体を作ったという事なのです。
話が脱線しました。最後にタミフルの予防投与ですが、かかったら命の危険があるとか、人生がかかったイベントがあるとか(受験や結婚式くらいでしょうか?部活の試合などでは絶対必要ありません。国際大会なら考慮します)なら良いと思います。ただし、自費診療ですから、1週間の予防で1万円でお釣りがくるくらいのコストは考えてください。だって入試や結婚式ダメになること考えたら、仕方ないでしょ?
いかがでしょうか?結構「へーへー」的なお話ですが、お役に立つと思いますので。では、またお会いしましょう。